> 理念と活動

新プラトン主義協会は次の理念の下に活動を行う。
(1)新プラトン主義は多彩な思想である。本会ではこれを主に影響史と主題性の観点から研究する。
(2)新プラトン主義思想の原型は次の3点を備えた思想である。
(a) 超越的始原としての一者の思想
(b) 一者からの流出の思想
(c) 一者への還元の思想
(3)本会は、新プラトン主義を、歴史、文明文化圏、ジャンルによる3次元の研究領域において綜合的に探究する。
{歴史軸}古代ギリシャにおける神話からストア派に至る思想を新プラトン主義の「源流」とし、プロティノスからダマスキオスに至る思想を新プラトン主義の「原型」とし、さらに、中世から現代に現れた新プラトン主義の影響下にある思想或いは新プラトン主義的主題を論点としうる思想をその「展開・ヴァリエーション」として探究する。
{文明文化圏軸}古代ギリシア・ローマ文化圏、ヨーロッパ文化圏、イスラーム文化圏、アジア文化圏、アフリカ文化圏において探究する。
{ジャンル軸}文献学、神話、宗教、文学、哲学、倫理学、美学、歴史、科学、建築、美術、音楽、政治、制度、その他の多様性を含む。
(4)本会は、機関誌『新プラトン主義研究』の刊行及び大会の実施を中心に活動を行う。
(5)本会は、国際的連携の下に研究活動を行う。